東京の樹木を634本撮影するだけのプロジェクト

634本。ただ静かに1本の木の前に佇み、見えない根のことを考え、目の前の幹と会話し、大きく空に広げた枝葉に耳を傾ける。

雑木林や畑がもっと身近にあれば、自分の食べ物が、自分の生活に必要なものが、どこから供給されているのかを感じていられる。そして機能だけではない生命のつながりの1つとしての人間を忘れないでいられる。

逆に人間の生活が自然から遠ざかるほど、地球上には人間だけが存在し、人間だけがこの世界を動かしていると勘違いをしてしまう。

身近に1本でも樹木があれば、人間の生活が森とつながっていることを思い出すことができます。東京の片隅に残る樹木1本1本は、同じ装飾ばかりの商業施設よりも、10分だけ早く到着できるという新しい道路よりも大事なものと考えます。

土地本来の植生が回復する仕組みや、つる植物などのマント群落の必要性など、人間の都合による自然とは異なった自然の仕組みを調べたり、勉強したりするきっかけにもなります。

このクリエイティブを通じて、樹木や森に棲む多様な生命をもっと身近に感じて、機能や利便ではない、生命のつながりの中の人間を感じていければと思っています。




















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