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村上春樹著『1Q84』

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その分かれ道がどこであったかをその時に知ることは難しい。後から気づくことさえも難しい。

もしかすると、その分岐のどちらを選ぶかは、生まれながらにして予め決められていたのかもしれない。

でも、ある分岐を通過することで、もうひとつの世界に足を踏み入れることになる。とても自然に。とてもあたりまえに。

そしてその世界は目に見えない壁に囲まれ、自分で自分を監視しながら、永久にループしている。何事もなく平穏にループしている。それを維持するために、自分の中の何かを捨てて、誰かの犠牲には目を閉じて。