「苗ひと株ひと株に目が行き届くこと」日野春ハーブガーデンの芝崎憲吾さん

日野春ハーブガーデン。標高600メートル、JR中央線日野春駅から歩いて15分。南アルプス、八ヶ岳、富士山を望む高台に、その「美しい庭」はあります。6月、7月はハーブが一番美しい季節。梅雨の合間の爽やかに晴れた日に、日野春ハーブガーデンの芝崎さんを訪ねました。

到着したのはお昼すぎ。直売所にもなっているハウスを覗いてみると、はるか遠くまで何列にもハーブが並んでいます。そんな中をカゴを片手に多くのお客様がハーブ苗を選んでらっしゃいました。

取材班もさっそくお仕事開始、とカメラを構えたものの、小さな花をたくさんつけたハーブたちがどれも可愛くて、何を撮ろうか迷ってしまいます。「ハーブ好きにはココ(日野春ハーブガーデン)は超有名。」と、ちょうどタイムの株を探していたという女性の方。「写真なら外の庭がいいわよ。」と教えてくれました。

ハウスの外は大きく育った地植えのハーブたちがたくさん。

そんな中で芝崎さんが苗の手入れをされているところでした。

GC「ここはとても心地いい環境ですね」

はい。働いていても毎日がとても心地いいです。ですので、私たちも植物たちが心地いいように、なるべく自然に近い状態で育てるということを心がけています。できるだけ肥料も少なく、植物の持っている生命力を伸ばすということです。この場所は七里岩の上にあるので、風通りがよく乾燥していて、 雨も少ない。ハーブには最適の場所です。

GC「ハーブって育てるのが難しいイメージですが」

難しくはありません。初心者の方にもおすすめです。ハーブは、ヨーロッパ地中海のものが多いので、からっと乾燥した気候を好みます。風通しよく、水をやりすぎないのがポイントです。雨には蒸れやすいので雨の多い季節の前に選定をかねて刈りこむといいですね。

GC「これから育ててみたいという方におすすめのハーブはあります?」

タイム、なかでも、こんもりするタイプがお勧めです。(ほふくするタイプは、蒸れやすいので。。。)ベルガモット、カモミール、マロウ系もお勧めです。ローズマリーも暖かいところだったら大丈夫です。

GC「日野春ハーブガーデンの今後を教えてください。」

2014年の大雪で大事な温室がやられてしまいました。しかし、それまで以上に、農薬などを使わず自然に近い状態で育てることをこころがけるようになりました。できるだけ自然で元気な苗をお届けして、お客様に喜んでいただけることが一番です。苗ひと株ひと株に目が行き届くことを大事にして続けていきたいです。

芝崎さん目当てのお客様も多くて、取材中もひっきりなしに声がかかります。植物ひと株ひと株だけでなく、お客様ひとりひとりを大切にされている芝崎さんのお仕事を少しだけ垣間見ることができました。

日野春ハーブガーデン
〒408-0026 山梨県北杜市長坂町日野2910
電話 0551-32-2970
10:00~17:00 年中無休
http://www.hinoharu.com/ (通販でも買えます。)

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