焦げつかないフライパン、撥水スプレー、食品包装紙・・それらに使用されることの多い有機フッ素化合物(PFAS)。これらは食品を通じて、手で触れるなどして、そして飲料水に含まれるかたちで広がっていくようです。
この危険性について、この本によると開発している企業は以前から気がついているようですが、現在も使用された商品が普通に販売されています。そして欧米ではその危険性が指摘され、規制がかけられている中で、情報統制された日本においては、甘い規制のうえに、その問題点について議論されている場面もほとんど見かけません。
欧米で売りにくくなったものを日本でわんさかと売りさばく構図は、特にいつもの光景ですが、有名人が使っているから、料理番組で使っているから、みんな使っているからには、安全性の根拠は全くありません。
自分だけの害でしたら自己責任ですが、自分の周囲の人々や、まったく責任のない自然界の動植物をも汚染する可能性があるものについては、その使用の正当性について、自ら調べ、自ら説明できる必要があると感じます。
おすすめの本
『フォーエバー・ケミカル 永遠の化学物質 水のPFAS汚染』
ジョン・ミッチェル/小泉 昭夫/島袋 夏子(著) 阿部 小涼(訳) 岩波書店