6月、密生した濃い緑の葉の上に白い花びらのように見える総苞片が一面にひろがり、その中心に棒状に小さな淡い黄色く密集した花が開花し始めます。
ドクダミの精油の成分には、デカノイルアセトアルデヒドという、「抗菌、殺菌作用」のある物質が含まれており、ドクダミ特有の香りの正体はこの成分なのです。
その他にもさまざまな有効成分が含まれ、別名ジュウヤク(十薬・重薬)とも呼ばれているそうです。
今年、この精油の一番旺盛な時期に、ドクダミ風呂を始めまてみました。
一枝分くらいの生の葉を4つにちぎってお茶パックにつめ、お風呂にうかべます。湯舟につかりながらパックをもみほぐすと、バスルームいっぱいに精油成分がひろがります。
湯舟のお湯はまろやかな感じになりました。保湿効果や保温効果もあるそうです。
多年草のドクダミは、半日陰の湿った場所を好むとても繁殖力の強い植物で、春から夏にかけて、庭一面にひろがり、とても重宝しました。
これからの季節は、夏のあいだに収穫しておいた乾燥葉を使います。
乾燥した葉は、特有の香りはなくなり薬効は少なくなるようですが、少しずつ束にして窓辺に吊したドクダミに囲まれているだけで、なんとなく癒される感じがします。
ドクダミは、「fishherb」「fishmint」などと呼ばれて海外でもとても大切にされているそうです。