レイチェル カーソン『沈黙の春』

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「沈黙の春」が出版されたのは50年以上前。DDT禁止のきっかけとはなったが、その後、農薬の廃止までは至らず、現代においても農薬が人間を始めとした多くの生命を害している状況は、残念ながらあまり変わっていません。

しかし、最近になって除草剤の有毒性が認められ、オランダやフランス、アルゼンチン、ブラジルなどでラウンドアップ(グリホサート)の使用が禁止されるようになりました。この動きは他の国にも広がっていくと予想されています。

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農薬の使用が長期的にどのような問題を引き起こすかについてはあまり説明されていません。しかし、知らなかったから、便利だから、みんな使用しているから、ホームセンターやドラッグストアにも普通に売ってるから、の代償は極めて大きいと言えます。

日本中から生物が消え、作物も野草も育たたず、鳥の声はなく、薬漬けの魚だけが海を泳ぐ。そんな「沈黙の世界」を子どもたちの未来に残してしまう前に、よく調べて、よく考えることが大切だと感じます。

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おすすめの本

『沈黙の春』
レイチェル カーソン(著) 青樹 簗一(訳) 新潮社

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