業務に使用するエネルギー(電力)を今年から切り替えました。昨年までは業務使用分を自然エネルギーで供給できる電力会社を選択していましたが、切り替え後は半分以上が石油・天然ガス由来の電力、残りが自然エネルギーや取引所からの購入という構成の電力会社を使用しています。取引所からの購入分に若干の原子力の可能性がありますが、石油系の電力会社のため、原発由来の電力がほぼ無いことも決め手になりました。
電気代はあまり変わりません。ではなぜ切り替えたのか?その大きな理由は自然エネルギーと言われる発電所が実際には自然に優しくないから。太陽光や風力発電をオフグリッドで自家発電用として使用する分には、それほどは問題無いと思います。なぜなら、発電しない時は我慢すればいい。もしくは蓄電池に貯めて、その範囲で使えばいい。しかし、電力網に接続するための発電となると、不安定な電力源だけでは無理なので、実際には火力発電をバックアップとして待機させることになり、火力発電所を繰り返してON・OFFすることで、火力だけで発電するよりCO2の排出も多くなってしまう、ということになるそうです。
CO2の排出が本当に地球環境を破壊しているのか、についてはさらに検証する必要がありますが、太陽光パネルによる山林の破壊はリアルな自然破壊です。さらに風力発電の風車の乱立で健康被害が出ている地域もあります。地球環境を守るためのものが、なぜ自然や人間の暮らしを破壊するのでしょうか。身近な自然環境を守りたい、だから自然エネルギーに協力したい、その資金で身近な自然がますます破壊されていく。過疎の山々はソーラーパネルばかり。田舎の海は巨大な風車ばかり。それが本当に求めていた姿でしょうか。
もうひとつの理由は原子力に頼らない、ということ。CO2の排出をNGにしたまま自然エネルギーが使い物にならないことになると、結論は原子力になります。原発の廃棄物ほど人の暮らしや自然を永続的に破壊するものはありません。原発より火力発電のほうがよほど地球に優しい存在です。
未来には空気中や海中からエネルギーを抽出できるような技術も発達するかもしれません。それまでは省エネとともに、現在の選択肢の中で最も人の暮らしをマトモにしてくれそうなエネルギーを選択していこうと思います。これからは自然エネルギーではなく自然なエネルギーで皆さまからいただくお仕事を進めさせていただきます。