菊池 木乃実著『木を植える男 ポール・コールマン 4万1000キロ徒歩の旅 』
1人が行動しても、世界はほとんど何も変わらない。1本の木を植えても、世界はほとんど何も変わらない。 もともと自分たちのものでもない自然を自分のものと勘違いし、森を破壊し、海を破壊し、清浄な空気を破壊し、すべてを使い果たし、わずかに残った資源をめぐって最後まで争いを続ける。 地球が許してくれる範囲を、精巧なシステムを、自分たちでますます狭く不自由に改変し、狭い檻の中で覇権を争う。 誰かが声高に叫ぶ。1人が行動しても、世界はほとんど何も変わらない。 でも、それは彼に対しては何の影響も与えなかった。なぜなら、変わるから行動するのではないから。自分の中の本当の声に従って、ただ行動をしているだけだから。 … Read more